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街路樹の枯葉がくるくる風に踊って、足元にまとわり付くのをカサコソ踏みしめる音がとても心地良い。今月の表紙は落ち葉のジュータンの上でうさぎの家族が気持ちよく寝ている作品「気が付けば秋の色」です。あんまりぐっすり寝ていたのでみんなのお耳も綺麗な紅葉に染まっています。きっといい夢を見ていたのでしょうね。その内この家族も目覚めたら、それぞれがしっかりした足どりで元気に野山を駆け廻ることでしょう。小さな足跡が柔らかな大地にいっぱい残っています。しかしこの足跡も束の間のこと、すぐに落ち葉に覆い尽くされ、やがて白い天使が空から舞い始めることでしょう。こんな切ない時の移り変わりのなかで私たちは生きています。遥かな山里に思いを馳せて、秋風を肌に感じながら静かなひとときを過ごせたらなあと思います。
*この秋は枯葉を敷き詰めた作品を何点か作りました。銀杏や栗や欅の葉も樹上の想像が膨らんできて楽しいものでした。素材は全てSPクレイです。 |
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