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創作工房


茶コラム




表紙の「少年が夏を連れてやって来た 遙かな海から」は私が二十数年前の新茶のちらしに使ったコピーです。この季節になるといつも悩んでしまいます。どの様にしてこの今の萌えいずる新茶の有り難さをお客様に伝えることができるかなって。年々歳々我が身は疲れていくばかり、沸き起こってくるものがない。そんななかに新芽にきらりと宿した露のようにいつも光る言葉があります。「新茶は添え書きのいらない五月のあいさつです」は私達茶業の大先輩である時田鉦平さんのお作りになったものです。これにまさるものにいまだ出会ったことはありません。時田さんの分厚い著作「新茶通報」がまた素晴らしく、その中に私が偏って特に好きなところがあります(少しばかり私もお酒を嗜むので)。まだ時田さんがお若いころのお話に遡ります。静岡の夜の街中で半玉の芸者との「月見の宴」。これがとっても心地よい文章になっているのです。月影に艶があり、爽やかな読後感がいつも残ります。こういうゆったりした人生の時刻ときが素敵に過ごせてこそ前述の新茶のコピーが書けたのですね。

*時田さんには「のどが乾けば水を飲み 心が渇けばお茶を喫む」「ロボットはお茶の味がわからない」等々心に沁むものが多々あり、脱帽です。
*表紙には潮風を気持ちよさそうに浴びているスノウラビットが流木の上に乗っています。 幸せを遙かな海から運んでくれる少年のようであればなあとの願いのなかで新茶の季節を迎えたいものです。

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